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みおしえ
2月 『協力』
今月は、〈協力〉の御教えから、御神尊様の御精神(みこころ)を体得していただきたいと思います。
〈協力の処に幸いあり〉
御神尊様とのご縁に結ばれた私たちが、〈善隣の道〉から最も悟らせていただいた事は、「自分一人では生きられない」という事実です。つまり、私たちの生命は、神の大慈大愛、自然の恵み、人様の愛情によって生かされているということです。この事実に心の底から深く気づいた瞬間、生きがいに満ちた人生が開けて来ます。
それでは、生きがいに満ちた人生とは何でしょうか。
それが、今月の御教えの〈協力〉です。互いに持てる力を出し合い、円満和合の生活を実践する。この生活に欠かせないのが、協力なのです。
一人の力には限界がありますが、二人の力を出し合い、補い合う協力の生活を送ることができれば、そこに真の幸福が造り出されていくのです。
〈神は協力の場に幸いを垂れ給う〉
神より救いの御慈光(みひかり)を授かるためには、神に喜ばれる人間として生きなければなりません。
つまり、人と人が協力し、助け合う姿を、御神尊様がご照覧いただいているのだと意識して生活すること。そんな協力のところに、救いの御力を注いでくださるのです。
五色妙連の言霊〈神喜〉とは、まさに人間同士が協力し合う姿に外なりません。
〈信仰は唯一途に協力の道に
生き抜く事なりと知る者は幸いなり〉
〈善隣の道〉の信仰は、ひたすら〈協力の道〉に生き抜くことです。己が力の足りなさを悟り、人に感謝する。そんな人と人が、それぞれの力を出し合い、協力しながら生きていく時、人は幸いを約束されるのです。
さて、〈協力の道〉には、忘れてはならない「三つの宝」があります。
〈協力の三宝
1 神の力
2 人の力
3 自分の力〉
人間は、神から不断に注がれる新生命によって生かされています。その〈神の力〉こそ、〈協力の三宝〉の第一です。
そして第二の〈人の力〉とは、毎日の生活の中で支えてくれる人の力です。自分一人の力だけでは生きていけない私たちは、常に人の力に感謝の念を失ってはなりません。
最後に、第三の力が〈自分の力〉です。決して自分の力を過小評価せず、もっと自分を信じて、自分の力を存分に発揮しましよう。
神と人の力を得ながら、自分の力を発揮するからこそ、幸せな人生を築くことができるのです。
〈人間生命は協力の三宝に依って安らかなり〉
人間の生命は、〈神の力〉と〈人の力〉、そして〈自分の力〉によって、安心立命の人生を歩むことができます。
〈協力とは
1 三つの力を合わせること
2 お互いに心を合わせること
3 お互いに持てる力を出し合わせ助け合うこと〉
それでは、御神尊様が諭される〈協力〉とは何か。それは先ず、〈三宝の力〉つまり神と人と自分の力を合わせることです。神の力を忘れ、人の力も借りず、自分の力だけで生きていこうとすると、どうしても迷いが生じます。
次に、〈お互いに心を合わせること〉とは、互いに互いの心を理解し合い、不足不満なく生活すること。そのためには、よく話し、よく語り、楽しく会話することが肝心です。
最後に、〈持てる力を出し合わせ助け合うこと〉とは、困っている時はお互い様と、進んで自分の力を提供すること。今度は、いつ自分も助けられるかもしれないのですから。
〈己が力の足らなさを知らざる者は
神の力を知らず 人の力を知らず
己が力の足らなさに泣く
故に憐れなり〉
まさに「増上慢になるなよ」との戒めです。神の力に頼らず、人の力を無視すれば、結局、自分の力不足に泣くことになります。そんな憐れな生き方は即刻止めることです。
〈人間の生きる力は 人間関係の協力より生まる
然りと雖も その生きる力に限りあり
此処に神の力を加うれば
その生きる力に不自由なし〉
人間の生きる力は、人間同士の〈協力〉から生まれます。しかし、人間には「我の根性」があり、それが人間関係を乱してしまいます。
この「我の根性」を調整するためにこそ、神の力(智慧)を授かる信仰が必要となるのです。
〈協力
夫婦の協力 親子の協力
家族の協力 人と人との協力
社会の協力 国と国との協力〉
夫婦親子から国と国の関係に至るまで、〈協力〉なくしては、世の中は成り立ちません。それぞれの立場を弁え、〈協力の道〉に即して生きていきましょう。
〈協力の精神 協力の生活に精進する者には
常に神の守りありて 幸いを失う事なし〉
常日頃から、〈協力の精神〉で人間関係の協力に努め励む者は、いつでも神の御守護を賜ることができます。この信念で、一途に〈協力の道〉に精進してまいりましょう。
〈汝等今日より 協力の念を片時も失わず
協力の二文字を心の守りとして
永遠 幸いの処へ居りて楽しめ〉
どうぞこの一年は、「活動スローガン」に示されている「施愛の実践」をもって、〈協力〉の二文字を心に刻み、我人偕に幸福な人生を生き抜いてまいりましょう。
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