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みおしえ
2月 『信仰心の具現』
〈信仰と自覚
人間何のために信仰をするのか
我が身の幸せのため
家族の幸せのため
社会の幸せのため
世界の平安のため〉
皆さんは、どのような次元で信仰に精進していますか?
自分の幸せのためですか。家族の幸せのためですか。いや、もっと広く、社会の幸せのため、世界の平安のために信仰していますか。何のために信仰するのか。それを自覚することが大切です。
〈具現とは
つぶさに現わす事
実際に現わす事
実際に現われる事〉
〈つぶさに〉を漢字で表すと、〈具に〉と書きます。まさに〈具現〉とは、実際に具体的に信仰を現わすことに外なりません。
〈御教えをそのまま日常生活の場に行う事
家庭生活 社会生活を光明化する事を具現という〉
どんなに御教えを聞いて知っていても、それを日常生活の中で実践できなければ、信仰する意味も価値もありません。
実際に、現実の家庭生活や社会生活を明るく楽しく〈光明化〉していく。その具体的な実践こそが、〈具現〉なのです。
〈神 汝を助け給わず
神 汝等をこそ助け給う〉
あなたが、どんなに助けられたいと願い祈っても、神は、あなただけを助け、あなただけを幸せにするようなことは、絶対になされません。あなたを助けることで、あなたに繋がる一切の人を助け、幸せにしたいと願っておられるのが神なのです。
〈神は一人の人間を助け給わず
神は世界中のすべての人間を助け給う〉
つまり、神は誰か一人だけを助けるようなことはされないということです。世界中のすべての人を助け、世界中のすべての人の幸せを願っておられるのが、神の大精神です。
〈抑々(そもそも) 具現とは
信仰心を日常生活の場に行う事
御教えを実践実行する事に依って
信仰上の有難い結果を現わす事
御利益の次々に現われる事〉
御教えは、家族に説くためのものではありません。あくまで御教えは、それを自分白身に照らし、日常生活の中で実践実行するために授けられたものです。家族や人様に御教えを語り伝えはしても、決して御教えによって裁かないよう肝に銘じてください。
家族や人様と円満に楽しく生活してくために、いかに自分自身が御教えを実践実行していくべきかを考え、それを具体的に現わしていくよう努めること。そうしていけば、ふと気づいた時、次々にありかたい結果を授かっている。それが〈御利益〉です。
〈親の子を生むが如く 善隣信徒にして
信仰の友 信仰の子を生む者には
常に神との繋がりあり 常に神の御加護あり〉
子どもを生み育て、一人前の人間として自立させていくのが、親の務めです。同じように、信仰の友をつくり、信仰の子どもを生み育てるのが、善隣信徒の務めです。
〈信仰の友〉は、信仰の輪を世界中に広げ、全世界に平和を築きます。そして〈信仰の子〉は、信仰を後世に繋ぎ、平和な未来を築いていきます。信仰の友や子を生み育てることによって、常に神と繋がり、常に神の御加護を授かることになるのです。
〈信仰の最大目的は
道を知る汝等よ慈眼を以って四囲を視よ
未だ道を知らず憐れに泣く苦患者多し
憐れ彼等に汝等の持てる善隣の道を
垂範以って教へ傅へよ(聖経七十九)
神は汝等をして彼等を救はんが爲めに
汝等に善隣の道を授け給ふ(聖経八十)〉
〈善隣の道〉を授かった信徒は、まさに御神尊様のように、未だ〈善隣の道〉を知らず迷い苦しんでいる人々に、慈悲慈愛の眼(まなこ)〈慈眼(じげん)〉を注ぐことが、最大目的です。常日頃から〈善隣の道〉に生きる姿を通して、善隣信仰へ導く使命を持つことです。
なぜなら、神があなたに〈善隣の道〉を授けられたのは、あなたと、あなたに繋がるすべての人が救われ、平等円満自由無礙なる「善隣の園」を築きたいと願われているからです。
〈家庭生活の光明化
社会生活の光明化
以て光明世界顕現に積極的に邁進する処に
信仰心の具現がある〉
自分一人の力だけで光明世界を築こうとしても、そう簡単にできるものではありません。家族と偕に、信友と偕に、それぞれの信仰心という力を結集して、積極的に〈光明世界顕現〉に邁進する。そんな毎日の絶えざる努力と精進が、一軒一軒の家庭を、一つ一つの社会を、現実に光明世界にしていくのです。
〈宗教は 世を救うにあり
信仰は 人を導き 人を救い
人の為 世の為になる事なりの大信念の基に
ひたすら一人一助の大乗信仰にすべてを献ぐべし
必ず光明世界顕現運動の実や挙げん〉
宗教は、世の中を救うために存在しており、そこで生きる人を導き救い、人世の為になれる人間に高めていくことが信仰です。
そして、その大信念の基となるのが、「大三宝(だいさんぼう)」なのです。
一人でも多くの人が「大三宝」のありがたさを知り、それをまた縁ある人々へと伝え弘めることで、現実に救いが現われる。そうして、誰もが平安で心満たされ、円満な日暮らしができるようになる。それが〈大乗信仰〉であり、〈信仰心の具現〉です。
偕に〈善隣の道〉の実践と人助けに精進し、最高の神である御神尊様を、世界中に具現化していこうではありませんか。 |
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