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みおしえ
12月 『全力の道』
本年最後の御教えとなりましたが、皆様には、より一層の霊性の向上を目指して、さらに高まっていただきたいと思います。
さて、いよいよ来年は「立教70年」を迎えます。そこで、日々、「光明世界顕現」に邁進しておりますが、今月は〈全力の道〉を学び、さらなる精進を御神尊様へお誓いしたいと思います。
〈全力の道〉とは、言うまでもなく、私たちが持てる力の全てを発揮することです。つまり、「肉体的な力」と「精神的な力」のすべてを出し尽くすことに外なりません。
〈神は 神に向かい全力を振って
救いを求むる者に幸いを垂れ給う〉
神に救いを求めるには、あなたの持てる力を、全身全霊をこめて発揮することが肝心です。中途半端な信仰では、絶対なる神から救いを授かることはできないからです。
〈神に救いを求むるに半信半疑は禁物なり〉
また、神に救いを求めようとする場合、半信半疑な気持ちでは絶対に救われません。救われる道は、ただ一つ。自分の持てる力を集中させ、「神は絶対である」との信念を失わないことです。
〈神に己がすべてを委ね得ざる者は
神に救いを求むる資格なし〉
自分のすべてを神に任せきることが、信仰の根本です。故に、それができないならば、神に救いを求める資格はありません。
それでは、その資格を得るにはどうすれば良いのでしょうか。
〈己れを無身 無心にする〉
〈無身〉とは、身体のことを考えないことです。病気とか健康とかの観念を超越することです。
そして〈無心〉とは、心の中に一切の蟠りを持たないことです。つまり、心に抱えている悩みを全て忘れることです。
これほどの覚悟をもって神に委ねきれなければ、全力を発揮することはできません。
〈汝のものは汝のものなり 汝速やかに是れを為せ
然らざれば 如何なる方法も為して益なし〉
あなたの身に発生する不幸病気は、決して他人のものではありません。手や足、身体など、他に原因があるのではなく、すべて自分自身の心の中にある蟠りに原因があるのです。
この蟠りを取り除くことに全力を集中しなければ、何をしても不幸病気から逃れることはできません。
〈解けよ解け
解き得ざる者は速やかに是れを捨てよ〉
さらに為さなければならないことが、〈解く〉ことです。
何を解くのか・・それは、心の中に潜む悩みや苦しみ、心配事の一切です。それも一刻も早く解くこと。それが、病気そのものを治そうとすることよりも大切なことなのです。
〈解き得るものと解き得ざるもの〉
事情には、〈解き得るもの〉と〈解き得ざるもの〉があります。
考えて解決が得られるならば問題はないのですが、どんなに長く深く考えても解決できず、心にシコリになってしまっているならば、いつまでも不幸病気とは縁が切れません。
できる限り、その時その場で、きっぱりと捨てきることです。
〈解き得ざるものに精神を消耗する処へ居る間
幸いの時の来たらず 健康の時の来たらず〉
どんなに考えても解けないものを心に抱え、いつも不愉快・不機嫌で暗い気持ちになり、悩ましい生活をするところから、不幸病気が発生しているということを悟らなければなりません。
運命は、他所から生まれるのではなく、自分の心と生活から生み出されるものだという「運命の実態」を認識することです。
〈自己責任を逃避する処へ居る間
永遠に幸いの時の来たらず〉
自分に起こる運命は、すべて自分の責任です。それなのに、どうしても他人や社会に責任を転嫁してしまうのが、人間です。
しかし、自己責任から逃避している間、いくら幸福健康を願っても、それは叶いません。
〈自己責任〉とは、自分の性格・精神・生活上の欠陥から目を反らさず、さらに人間らしくない人格上の欠陥をすべて改善することであり、それが運命開拓の鍵なのです。
〈人間の全力は 人を動かし神を動かす〉
人間が、一心不乱に自己改善に全力を発揮すれば、必ず人を動かし、神を動かすことができます。
多くの信徒の方が、必死になって御神尊様に縋り、真剣に祈りを捧げて自分の心と生活を改善し、運命を開拓されています。
〈全力の道〉に生き抜けば、必ず神の救いを授かれるのです。
〈精神力のすべて
精力のすべて
生活のすべてを献ぐる処に全力の振われる〉
全力を発揮するためには、自分の精神力・精力・生活のすべて献げなければなりません。
余計な事を考えず、無身無心になって祈る。事情や悩みに精神を消耗させるのではなく、すべての人と心合わせることに全力を発揮するからこそ、神に救われるのです。
〈全力を振って神に救いを求むるためには
生活の明朗化につとめ
常に明るく楽しき処へ居らんとする事こそ
全力発揮の要素なり〉
全力を発揮して神に救いを求めるためには、〈生活の明朗化〉に努め、いつも明るく楽しい気持ちでいることが最も大切です。
人間の心は、いつの間にか暗くなってしまいがちだからこそ、本庁や教会に参拝して、存分に御神尊の御慈光を授かりましょう。
〈心の中に体の中に 不幸病気の居り処なきまでに
全力を発揮する為に 身心共に
明朗快活であれば 不幸病気の居り処なし〉
これからは、心の悩みや身体の痛みに囚われないほど、全力で明朗快活な人生を生きてゆくのだとの信念を持ちましょう。明朗快活な心と身体こそが、幸福健康を生み出す力なのです。
〈囚われず 悩まず 襖悩せず 常に笑って
人の前を憚らず 神の前を憚らず
すべての人と共に楽しからんとする者には
必ず全力の発揮されて 運命開拓の容易なり〉
「人間は、囚われ悩む者だ」と達観してみると、意外と小さな事にひっかかっていたことに気づくかもしれません。
どうぞこれからは、人の前でも神の前でも遠慮することなく、大いに笑って、すべての人と仲良く楽しく生きていきましょう。
必ず信仰の全力が発揮され、大きく運命を開拓していきます。
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