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みおしえ
３月 『汝の本心 汝を救う』
今年は、〈善隣の道〉の原点である御神尊様の立志の御精神（みこころ）を感得するため、毎月８日、深夜の登山行によって、天山奥の院に参拝し、熱祷（ねっとう）の祈りを捧げています。
そこで今月は、かつて御神尊様が天山奥の院で〈神よ 我が身をかりて世に出でざるや〉と叫ばれ、２０年の命がけの修行によってご啓示いただかれた神髄を掴んでいただきたいと思います。
〈汝の本心 必ず神に通ず
汝の本心 神と語るに憚（はばか）る事なし
故に 汝の本心 神に最も近し〉
私たちには、神心に最も近い〈本心〉があります。そしてその〈本心〉は霊（たましい）そのものであり、いつも神と繋がっています。
神と直結しているからこそ、どうしてよいか分からなくなった時に、「神様、どうしたら良いのでしょうか？」と尋ねると、神は必ず助けていただきます。
なぜなら、人間はすべて〈神の子〉であるため、その本心（霊）に目覚め、〈神の子〉としての霊性を磨き高めていきさえすれば、必ず幸福健康へと誘（いざな）っていただくからです。
だからこそ、神に恥じない生き方を目指さなければなりません。
〈汝の不幸 汝の病気は 是れ汝の本心にあらざる
汝自身の邪気 邪念 邪心の為す業なり
故に汝 神に助けられんには
汝 幸福健康ならんには
速やかに己が邪気 邪念 邪心の処理を早くし
蟠のない心 すっきりした心 嬉しく
楽しく 明るい心 憎悪と襖悩の念のない心
喜びと笑顔の心 穏やかにして 安らかなる心で
神に救いを求むる場合は
すでにその人は神に救われている
故に 汝の本心 汝を救う〉
「俺が」「私か」という「我（が）」の根性に翻弄され、自分の感情をコントロールできないと、邪気・邪念・邪心に振り回されてしまいます。自分勝手に想像して作り上げる妄想妄念によって、何が正しく何が正しくないのか分からなくなり、その結果、不幸病気に泣かねばならなくなるのです。
世の中に、完全な人間など一人もいません。しかし、自分は完璧ではないのに、相手には完璧を求め、相手のせいにして、責め咎（とが）めてしまうのが私たち人間です。
だからこそ、蟠りのないスッキリとした心で生活したいと思うのなら、一刻も早く、相手を自分の思う通りにせずにおれないという「我の念」を処理しなければなりません。
そして、〈神の子〉である〈本心〉に従って、人を憎み咎めることなく、明るく楽しく、喜びと笑顔で、穏やかに安らかに生きていきますと決意すること。さらに、その決意が揺らがないように、常に〈御神尊（かみ）〉の御慈光（みひかり）を仰いで、素直な心で祈ることです。
私たちは既に、神より素晴らしい人間力を授かっているのですから、それを信じ、御教えに示されている通りの生活に精進しさえすれば、必ず神に救われます。
だから、決して不幸病気を恐れることはありません。「講習会を受講しよう」と決意した瞬間に神に救われているように、〈本心〉のままに、神の力を頂いて、御教えに示されているように変わりさえすれば、自分の力で自分を救うことができるのです。
〈汝等いかに邪気 邪念 邪心そのままで
声高らかに 神に祈りを献ぐるとも
神に救いを求むるとも
その願い その声 神に通せず
然りと雖も邪気 邪念 邪心を処理して
汝の本心 神に近寄らば 必ず神に救われん〉
毎日、自分や周りの多くの人たちの邪気・邪念・邪心が渦巻いている中で生活しているのが現実です。だからと言って、邪気・邪念・邪心に翻弄されたままで、どんなに声を上げて神に祈り、救いを求めても、それは叶えられません。
どうして人間は、それほど邪気・邪念・邪心に翻弄されてしまい、それを処理できないのでしょうか。
それは、やはり「理解心」が不足しているからです。
人間の運命は、記憶の中で造られていると言っても過言ではありません。過去の記憶から、どうしても相手を「こういう人だ」と決めつけてしまうため、その時その場の、その人の本当の心を理解するのは非常に難しいのです。
だからこそ、どれほど相手の心を知ろうとし、その心を理解できるかが、運命を開拓していく大きな鍵になります。常に止（とど）まることなく、相手に対する見方や受け止め方を柔軟に変えていくことが大切になるのです。
そのためには、やはり本庁や教会に参拝し、御神尊様に祈りを捧げて、常に心を切り替えていくよう心がけなければなりません。
よくよく自分の〈本心〉に尋ねてみれば、「自分だけでなく、自分に繋がる全ての人が幸せであって欲しい」と願い、「少しでも人のためになって、皆と楽しく生きていきたい」と願っているのが分かるはず。それは、神の霊（たましい）そのものである〈本心〉こそが、本来、その人が真に求める心だからです。
〈汝 己が本心を無視して
我が心で我が心を痛め苦しめている間
幸福は汝に来たらず
健康は汝に生まれず 故に一刻も早く
心中の蟠りの処理を早くし 本心そのままで
家庭生活 社会生活にいそしみ
人間関係を和やかにすれば
汝の本心 汝を救い 神の救いや汝を救う〉
神に通じている〈本心〉の願いを無視して、その〈本心〉に逆らえば逆らうほど、幸福健康から見放されます。というより、自分で自分を不幸病気に貶（おとし）めてしまっているのです。
日々の様々な出来事のために「我の念」に翻弄され、つい〈本心〉を見失う時もあるかもしれません。でも、一刻も早く、自分の中にある「我の念」に気づき、心中の蟠りを一掃しましょう。
まさに「必笑！」。スッキリとした明るい心で、誰とでも仲良く楽しく生きていくこと。どんな苦境の中にあっても、「よし、いろいろ囚われず、明るく生きよう」そう決意し、笑顔で生きる。その実践が、必ず運命を開いていきます。
そうして自分や自分の家族の幸せだけでなく、世の多くの人たちの幸せを祈り、〈神光（しんこう）〉を注いでいく。それが、神の願いであり、神に繋がった己が〈本心〉の願いなのです。
〈本心〉の願いのままに、さらに霊性の向上に精進してまいりましょう。
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